するとタカの腕の力が緩まった。
ぬ、抜けれそう!!
私はタカの腕をドンと押してタカの胸から抜け出した。
『流石、私!力が緩めるとか私もなめられたもんだ…ってえ?』
タカは右手を首の後ろにあてて、視線は左下。
そして顔は真っ赤で………。
『タ、タカ…?』
「…かっこ悪。こっちみんな。ブス」
『最後の言葉余計だから……。』
な、何でタカが顔真っ赤なのよ。
調子狂うってか…なんで?
こっちまで恥ずかしいよ…。
『今日は暑いね。』
まだ5月なのに暑いはおかしいかもしれない。
……少なくとも私は心も体もぽっかぽかですよ。はい。
「走ったしな。すっげぇ暑い」