街を彩るネオンが眩しくて、何故だか切なくなった。



いくら想ったって見てもらう事すらも出来ないあたしが毎日この街に来てるのは会いたい人がここに居るから。



「ゆきぃー、こっちこっちって!」


「はぁい、今行くよー」



友達の李未に呼ばれ、ウキウキした気持ちでいつものバーに入る。今日もそこに居るんだろうか。



「あ〜、早く飲もっ」



相変わらず広くて大きいバーには、今日もたくさん人がいる。酒も安いし、若者たちの溜まり場と化してるこのバー。