分かんない。
この出会いは、良い出会いかどうか。
けど、出会ってしまったんだ。
だから、仕方ないんだよ。
この苦しみも、この涙も。
でも、辛いよ………。
「好きっ……なの」
「うん、知ってる」
透はそうやって、泣き続けるあたしの頭を撫でてくれた。
……しばらくして、あたしはやっと泣き止んだ。
「あ、ありがとう」
「いや、別に」
今日は、いつもより泣き止むのが早かった。
それはきっと、隣に透がいてくれたからだろう。
『よろしく』
昨日はそう言ったけど、これからあたし達が仲良くなるのかなんて、考えてもなかった。
昨日は一緒にいてたけど、今日はどうするかなんて決めてなかったのに。
透は、今日も来てくれた。
そして、あたしを宥めてくれた。
