…………なんて。












「じゃあな」


「はーい」


「……サボんなよ?」


「はは、分かってるって」


 いつもみたいに、校門でセンセイと別れて。

 センセイの後ろ姿を眺めて。



「……っ」


 涙を流して。



「もう、我慢できない」

 そう言って、池に走って行く。










「うぅ……ひっく…」


 池の前。

 いつもと変わらない苦しみが、あたしを襲う。



 ……けど。


「おい、叶恋」


 泣いてるあたしの真上から、そんな声が降りかかってきた。