「ねえ、そういえばなんでここにいるの?」


「あぁ、ここ俺ん家だから。」


 速水くんは、少し怠そうに言う。



 ああ、そうだったんだ。

 じゃあ、さっき居てた池も、速水くんちのものなんだ。



「へぇ、家が神社なんだぁ」


「うん。」


「そっかぁ……。すごいね」


「何処が?手伝いとかマジ最悪だし」




 へぇー……


 手伝いしてるってことは、意外と親思いなんだなぁ。



「手伝いしてるんだ。やっさしー」


「そうか?普通だろ」


「普通じゃないよ。普通だって思ってるのが優しいんだよ。」



「へぇー」


「あたしなんてー……」


 ……あ、ってか今超自然に話してる……。




「ねぇ、今すごい自然に」


「なあ、」


「ん?」