「ふっ、なんか想像できる」
なんて隠れながら笑ってる俺は、なんてキモいんだ。
「あー、もう学校行こう」
ここに居てると自分が凄い小さいってことに気付いてしまう。
俺は後ろを向いて歩き出した。
「バキッ!」
……………………。
今、すごい音したんだけど……?
俺はヤバいと思いながら、自分の足元を見た。
あ、やっぱり。
俺、木の枝踏んでる……。
(しかも結構太い。)
聴こえてないよな?
聴こえてたら、きっとあいつはもうここには来ないだろう。
つまり、あいつの泣くところが無くなる……。
よし、逃げよう。
俺は息を呑んで、パニクる頭とバクバクいってる心臓をどうにか落ち着かせて走った
「……速水(はやみ)くん?」
……はずだった。