『わっかんねぇ……』


 あー、女ってマジで分かんねぇや。

 ってか、なんでこんなことしてるんだよ、俺っ!


 でも、なーんか気になるんだよなぁ……。




 ………………。



 俺、なんか忘れてないか?

 とても大切な……。


 確かそのために早くここに来たはず……。



『げ、今日、日直だった』






 俺は、急いで教室に行った。




 で、放課後になってからじっくり考えたんだ。


 そしたら分かった。




 あいつが泣いている理由。


 それは、いじめなんかじゃなかった。

 あいつはきっと、笑顔の中に大きな想いを抱えてたんだ。




 池の前で泣いているあいつは、




 多分、泉田に恋してる。