叶恋は「んっ?」と言いながら掃除をしている手を止め、俺の方を振り向いた。


 俺は微笑む。



「なあ、さっきお前、30がラッキーナンバーだって言ったよな?」


「うん、言ったよ」


「それの応えな」


 俺は不思議そうに首を傾げる叶恋をじっと見つめた。


 いつかの俺が言った言葉だ。

 でも、それが本心だから。





「……俺も。」




 小さくて、でもその心に大きな愛を持っている彼女は。


 俺の返答を聞くと、

 嬉しそうに微笑んだ・・・ー--






























                       *End*