「……このままで、いいのかな」
透と、仲直りしたい。
最近、そう思うようになった。
言ってしまった言葉は中々吹っ切れる物じゃないけれど。
ごめんねって、謝ることは出来ると思うんだ。
透となら、あんなに大事な時間を共有した透となら、仲直りできると思うんだ。
透も、あの時間を大切な時間だったって、思ってくれているでしょ?
だってあたし達、〝仲間〟だから。
「よしっ」
あたしは、ぎゅっと拳に力を入れた。
今日、透と話し合おう。
ごめんって謝ろう。
仲直り、しに行こう!
あたしは鞄を勢いよく開けて、教科書を次々と出していった……。
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~透side~