「ハァ……ハァ……」



 来たのは、神社の裏にある小さな池の前。


 ここが、あたしが毎朝泣きに来るところ。



「あーあ、また後悔してる。」


 ふっ、と笑ってみたが、涙は増すばかり。










 なんで、こんな恋をしているんだろうか。


 不毛過ぎて、泣けてくるよ。




 あたしは、あの日からずっとセンセイのことが好き。

 だから、センセイに会うためだけに、わざわざ早起きをしてまであそこに来ている。



 最初は、本当に偶然だった。


 でも、あたしはそれをチャンスだと思ったんだ。




 本当に、初めは幸せだった。



 センセイに近づけたみたいで。


 センセイと何か起こるんじゃないかって思ったりして。




 ……でも、気づいてしまった。