「瑞姫ってば本当、うまくなったよね?

城川くんのお陰?」





わたしから腕を外した杏里がニヤニヤしながら聞いてくる。





「んな…!

ほ、ほら始まるよっ」





杏里ってば…もう!
みんなにばれたくないもん。





でも…本当に湊くんのお陰かな。





「ほーら! 杏里戻りなさい!瑞姫も!」




「うん」




「はーいっ」





七海の呆れた顔の言葉に返事をする。
…なんだか機嫌がいい杏里は笑顔のままスキップしそうな勢いで戻る。




はぁ…。
湊くんへのプレゼント、どうしよう?
なにが好きなのかとか…わたし、全然知らないなあ。