「沢渡君っ...」


「どうしたの?いきなり逃げて。いじめとか?」


いじめじゃないよ。
私が勝手に叫んで、
勝手に逃げただけで。


「いじめとかじゃっ...ないよ...?」


「本当に?」


真剣な顔だった。
正直、怖かった。


あたなは、
沢渡君?


「っ.....本当...だよ?」



私がそう言ったとたんに、
あー良かった!
と、沢渡君はほっとしたように言った。



「なんかあったら頼っていいからね?」


「うんっ。ありがとう....。」