「あらためて自己紹介。沢渡宇宙(サワタリソラ)です。よろしくっ!」

「あっ、椎名姫音(シイナヒメネ)ですっ。よろしくねっ。」

ひっ人見知りが.....
おどおどしすぎ....だよね。

昔から
色んな人に
言われてきたし。
今さら気にする事じゃないか。


「.....椎名、人見知り?」

「えっ!?あっ、はい。」

私が返事をすると、
沢渡君はちょっと怒ったような顔になった。

「俺と話すときは敬語禁止!あと、おどおども!」

「はっはい.....じゃなくて。うんっ?」

疑問系になっちゃった。

「ははっ。よろしーい。ほら、入学式行こう?」

沢渡君は
私に手をさしのべてくれた。

その手は温かくて、
沢渡君の体温がじわじわ伝わってきて。

こんな小さな事に
恥ずかしい気持ちでいっぱいの私がいて。


私は沢渡君に

恋をしました。