「かしこまりました。朝比奈、休憩入っていいよ」




「えっ?でも・・・」




「いいから。こっち」




手塚君に手を引かれながら、あたしはまたバックヤードまで来てしまった。




「あの、あたしまだ休憩じゃないんだけど・・・」






「そんな顔で店に出せないでしょ。泣きそうな顔して。目が真っ赤」





手塚君がぐっと近づいてきて、あたしの顔を覗き込む。





目にかかりそうな前髪をそっと持ち上げながら





「ウサギみたい」





「よく・・・分かったね・・・あたしが泣きそうなの・・・」