「まぁ未蘭もお嬢様だもんね、そういうこともあるよ。」





なんでも言い合えるのが心友だと言う。





けどいくらなんでも言えないものはあるもんだ。





けど私はそんなことしたくない。





私にはりりだけんなんだもん。





「とりあえず元気出しなよっ、今日は転校生が来るんだから」





「あ…そっか、今日って転校生が来るんだっけ」





「そうそう!!イケメンかな?イケメンかな?イケメンだといいなぁ~」





「相変わらずだね」





りりのイケメン好きには困ったもんだ。





「だってそれだけが取り柄ですからっ」





「取り柄がそれっていうのもね!?」




いつも通りの日常だと面白くない。





だから、この飽きてきた日々と破天荒にしてくれる、




そんな人が来るといいな、と思いながら、カバンに入ってる教科書とかを机の中にしまった。