「あ……そういえば真冬は……?」






「真冬ならとっくに学校へ行ったわよ。」





私を、冷たい目で見ながら言う母様は





絶対に





「貴方は姉なのよ、弟の見本にならななきゃダメじゃないの」





未蘭なんて要らない、真冬だけで十分





って、思ってる。





私はそれが嫌になって、朝食を食べる速度を早める。





早く、逃げたいの。





この私たちしかいない、錆び付いた空気から。