いつも通りの朝に、いつも通りの面子。






ふかふか過ぎるベットから起き、ドアをコンコンと叩く。






すると、「失礼します」と言いながら入ってくるメイドが3人。





1人は、ぐしゃぐしゃになった布団のシーツの片付け。




2人目は、アイロンがかかった綺麗な制服を持ってきて着替えさせる。






最後は、メイク。






いつもと変わらない、慣れつつも飽きてきた朝に、溜め息。





「おはようございます、未蘭様。朝食は蓮夏様もご一緒でにお召し上がれます。」






「はぁ……分かりました。」






蓮夏(れんか)というのは、私の実の母親。






さっきのより、大きなめ息。をつく






普通の家庭は、家族とご飯を食べることが嬉しいと思うけど





しかし、私は





そうは思わない。





いや、思えない。