「えっと…杏くん?ごめんね」




「…………や」




あともうひとおし!!




あれ、



でもこのパターンだと名前しかなくない?










「っ……な、の……ごめんね」




「……うん」





急に目の前が真っ暗になった。




左肩に少しの重み。




微かに香る、ラベンダーの香り。





「な、の……?」




それが奈乃だと分かるには時間はかからなかった。





いうか、私




抱き締められちゃってる!?