「むぅ……んー?……あれ…」





あ、やっと起きた。




いい加減私も疲れたです。




叩いてもなかなか起きないし




あの可愛らしい寝顔を壊したくないという本能もあったし




でも一番はあの寝顔を一人占めしたかった。




「んー……誰…」




わぁお。完璧に忘れられてるー。




私、かなり傷ついた。




先生のダメージより、こっちの方が遥かにデカイ。





「は・な・ひ・で・ですぅー」




隣の人の名前くらい影が薄くたって覚えてよ!!




「あ、ああーそうだそうだ。あの華季の令嬢だったねー」