「いやぁ~イケメンが入ってきてよかったよかった♪……でも」





私たちはいま、戦場という名の教室を抜けて廊下をブラブラ。





「でも、りりのタイプじゃない、でしょ?」





りりの先の言葉を遮り、顔を見ながら言う。





「せーいかいっ!!さっすが未蘭!!よく分かってるぅ♪」





「そりゃまぁ……」





小学、中学、クラスなんて離れたことなんてないから。





出席番号もちょっと近いしね。




私とりりの仲を引き裂く人なんていない





「りりのタイプは、同じ身長、でもちょっと小さい。黒髪。カーディガンじゃなくてブレザー派。そして萌え袖じゃなくて捲ってる方。


……でしょ?」





随分詳しいとこまで言ってしまった。





けど実際は身長のとこもりりより6cm小さいとか




そこまでいけるんじゃ……





「すっご!!よく分かったね、そんなに詳しいとこまで!!」





「りりのことなら知ってる。」





「りりも未蘭のことなら!!」





そう言って2人で顔合わせ笑いあう。





まるで彼氏と彼女みたいに。