翌日。


「えぇぇぇぇぇぇぇえ!?」


瑠璃子の高い声が春の部屋に響く。


「うるさいよ、もう少し声を抑えて…」


「抑えられるわけ無いでしょ!?
あんたのことだから全然進展なしで期待してなかったのに、もうそんなことになっちゃってるなんて…

中山先輩もぶちかましたわね…。
大方あんたのモテ度に焦ったんだろうけど。」


大人っぽくみられる春にズバズバと小柄で可憐な少女がセリフを言っている姿はなんともちぐはぐである。