そして、ゴミ袋１つに荷物を詰め込んで出てきた。

「お前も準備しなさい。」

と言って、燃えるゴミ袋（大）を３枚ぼくに渡した。


こうして、僕はゴミ袋計４つと共に家を出ることになったのだ。

僕は納得のいかないまま、妹にお別れを言いに妹の部屋に向かった。

妹の部屋をノックすると、妹がジャージ姿で出てきた。

小学４年生の妹は、この事を理解できるだろうか。高２の僕が理解出来ないのに。

「お父さんが浮気したので、兄ちゃんは出て行くことになった。」

僕は確信部分から切り出した。

「ああ、わかった。じゃあ元気でね。お父さんによろしく。」

妹は納得した。

「えっ、わかったの？いいの？お父さんに会えなくなるかも知れないのに？」

僕が戸惑っていると

「お父さんが浮気してるの知ってたし、別に会えなくなっても悲しくないし、男は男同士がいいだろうし、お父さん待ってるんでしょ、もう行けば。」

と、つまらなそうに応えた。