そしてまた沈黙。

暑いくらいの太陽と、

生ぬるい風があたしの身体に
ぶち当たる。


「バッカじゃねーの」

「へ?」


すると、沈黙を破ったのは
佐々木くんで。

ベシッと久しぶりに
額を叩かれた。



「お前が言うんじゃねぇよ」

「え、それはどういう…」

「俺が言おうとタイミング狙ってたのに、お前が言うなって言ってんだよ」

「は、はい…?」


え、それって…


「あーあ、長かったー」

「!?ご、ごめ…わわっ」

「嘘だよ」


その瞬間、
グッと肩を抱き寄せられて。

あたしは佐々木くんの
腕の中に入った。