ガチャ…

佐々木が静かに屋上の
扉を開けて、

すぐに閉めた。


「やっぱさみーな」


真冬だから当たり前か。

都築に振られたあの日から
1度も来てなかったけど…


仕方なく階段の踊り場で
佐々木が寝そべった。


「………」


最近、無駄に笑うように
なったよな…アイツ…


変なとこ頑固で
いつも真っ直ぐで、

1度決めたらなんでも
全力でぶつかってくんだ…


昔の俺とは全くの
正反対で、

だから惚れたのかもしれない。