あたしは強くなりたい…

いつも誰かに
支えられてるばかりじゃなくて、

今度はあたしが誰かを
支えられるように。


「あんた、その量正気?」


3学期。
昼の食堂。

目の前に座る千紗の
ご飯の量に立夏がドン引き。


「だって、体力つけなくちゃ」

「太るだけじゃないの?」


急に元気になり出した
千紗に何があったか分からないけど、

その元気っぷりが
逆にまた心配になる…


「無理、してない?」

「何が?」

「無理に笑ってるとかじゃないよね?」

「…違うよ。あたし、もう泣かないって決めたの」

「………そ」