「いつも、あなたのこと気にしてた。泣いてんじゃないかとか、遅刻せずに学校行けてるのかって」

「瑛司、が…?」

「毎日楽しそうに、あなたこと話してたのよ?」

「……っ」


胸がギュッとした。

瑛司がそんなこと
話してたなんて…


「高倉さんは、きっとあなたの為に頑張ってる。生きようとしてるの」

「っ、」

「辛い時は泣いてもいいのよ?でも、高倉さんの前では元気で居なくちゃ。生きようとしてる人の前で悲しい顔しちゃダメ」

「………っ」

「…ね?」


看護師さんの言葉が
優しくて、
力強くて、

泣きそうになった。