「…何で、起きてくれないの…」


もう瑛司の声が
聞けないような気がして、

もう笑ってくれない気がして。


あたしがこんなんじゃ
ダメだって分かってるけど、

頭に過るのは
マイナスなことばかりで。

どれだけ強気で居ても、

瑛司のこの姿を見ると
すぐに心が折れそうになる。


『春までもたないんだよ』

『俺の身体のことは、俺が1番よく分かる』


瑛司が前にそう言った言葉が
本当になりそうで、



怖い………