「だから、お前は十分頑張ってる」


その言葉に、

あたしの目から
ポロッと涙が落ちる。


自分のしてきたことが
間違いだらけだと思ってた。

後悔ばかりが残って、
あの時の自分が憎くて。


だけど確かにあの時のあたしは
毎日がいっぱいいっぱいだったんだ。

それでも自分なりに
気を配ってきたつもりだった。


「…瑛司、目覚ますよね」

「お前が信じなくてどうすんだよ」


ペシッとあたしのオデコを
叩く佐々木くんに、

あたしから笑みが零れた。


佐々木くんが居てくれて、
良かった…