私達の担任田村先生だった。
「お〜い。今日の日直ちょっと来い」
そう叫ぶ
たむたむ
私達の学校では田村先生は
たむたむというあだ名
怒ると厳しいたむたむ
二重顎がぶるぶる揺れるたむたむだけど
普段は優しくて面白い先生だ。
「たむたむおはよ〜」
「今日も二重顎揺れてるね〜」
皆、そんな事を言いながら
声をかけていた。
「うるせー、この野郎、林!お前はもっと太りなさい。」
そう言うたむたむ
林というのは陸上部の林で
たむたむのことが大好きで
たむたむをいつもいじっている。
「そんなことより、日直〜」
まだそう叫ぶたむたむ。
「って、あんた日直じゃなかったっけ?」
愛莉にそう言われ思い出す
今日から一週間日直だった。
「あ!先生!私でした」
半笑いで言うと
「忘れてたな。資料運び手伝え」
たむたむにそう言われ
たむたむの後をついていった。