「つか、今日は何読んでたの?」

そうふいに聞かれ
話を変えてきた

「今日のはね、『ハッピーエンドじゃ終わらない』ってやつ」

本の話になると
嬉しくて自然と頬がゆるむ


「また奇抜な題名の本読んでるね〜、誰が書いた本なの?」


そう聞かれ私も知らなかったと思い
著作を見ると

「むらかみ....ちえこ?だって!」

私がニコニコしながらそう答えると


「相変わらず著作には興味無いんだね」


そんなことを言われ自分でも
確かにとそう思った。

誰が書いたかよりも

私はどんな内容なのかの方が大事だった。




愛莉と他愛もない話をしていると、


勢いよく教室のドアがあく。
そこから出てきたのは。