数日後。
お通夜や葬式も終わり、家の中は静かだった。お母さんはずっと寝たまま。お姉ちゃんは学校。私は学校には行かず、家にいた。お父さんが死んでから、お母さんは私を打っていない。まぁそんな元気もないのかもしれないけど。


「お母さん、買い物…行ってくるね。」


声をかけてスーパーに向かう。
お金はやっぱりないから、盗って帰る。


角を曲がり、もう目の前はスーパー。


ドンッッッ


「いっ…!」


ドサッと尻餅をつき、痛みに顔を歪める。


「ああ、大丈夫…って、白田さん?」


顔を見ると、長身のイケメン。


「誰…?」


「忘れちゃった?羽田だよ。羽田 祐樹」