そう言ったお母さんの肩をお姉ちゃんが支えながら、お父さんに会いに行った。


「こちらです。」


「うっ、ううっ、あなたっ!あなたぁっ!!」


お母さんはお父さんの胸に顔を押し付けながら泣いた。お姉ちゃんは必死に涙を堪えていた。私は今更だけど、遺体を見てお父さんの死は本当なんだと実感した。