昨日、警察から電話がきたときからずっと泣いてて、昨日は泣き疲れてリビングで寝ていた。お姉ちゃんの、16歳の誕生日。楽しくなるはずだったのに。なのになんで、お父さんの命日になっちゃったの?
お父さん、お父さん!!会いたかった。ギュッて抱きしめてほしかった。久し振りって笑ってほしかった。
「っく…」
涙は頬を伝い、床へと落ちる。
パタ、パタと何滴も、何滴も。
「希望、泣かないで…っ」
お姉ちゃん…、泣かないなんて無理だよ。
私はお父さんが好きだった。
一回しか会ったことがなくても、あの優しい笑顔が、好きだったんだよ。
「遺体は、見ますか?」
「…はい。」