琴side


あれから3日。あのあとあたしは家に帰って寝た。頭痛がこらえきれなかった…


琴「夢じゃ、ないのよね…」


梓「琴ー!おはよっ♪」


琴「おはよ。梓」


梓「あれから篠先輩とどうなの?」


琴「あってないわ」

そう、毎日お昼には欠かさず来て一緒にご飯を食べ、放課後は一緒に帰り、夜は電話をしてきた篠先輩からなにも音沙汰がないのだ…


琴「でももういいの。これでいいのよ」


梓「琴……」


琴「もしそれがホントの話だとしたら大変だから」


梓「琴が…琴がそれでいいっていうならあたしは何も言わないよ」


琴「梓…ありがとう」


梓「ううん!全然!!…そーいや今日って琴たちの1年記念日だよね?」


琴「付きあってればね」


梓「…なにも起きなきゃいいけど」ボソッ


琴「ん?なに?」


梓「なんでもないよーん」


琴「そう?じゃあ教室行きましょ」


梓「うぃすっ!!」