どうやって聞こえたって言うの?そんなあたしの表情で分かったのか


篠「あぁ…僕ちょっと人より耳がいいんだよね。声も」


琴「……えぇ、きれいな声だとあたしも思ったわ」


篠「!!そう!その声!やっぱり君だったんだね!あえてうれしいよ!」


…しまった。思わずじゃベってしまったわ


篠「そこでなんだけど…僕と付き合ってくれないかな!?」


琴「お断りするわ」


篠「即答っ!」


琴「それじゃあ失礼するわ」


篠「君!待って!」


琴「さっきから君って…あなたあたしの名前も知らないんじゃないの?よく付き合おうだなんて言えるわね」


篠「!!ご、ごめん…じゃあ友達から!それならいいでしょ!?」


琴「えぇわかったわ、あたしは前橋琴。あくまでお友達ですからね、古谷先輩」


篠「篠でいいよ!おれも琴って呼ぶから!」


琴「…篠先輩」


篠「うん!それでもいいよ!でもいつか篠って呼んでもらうから」