タロウが取り出したそれは銀色に光る小さな筒状の物だった。


「…なにこれ?笛?」


「何かあったらそれを吹いてよ。すぐに飛んで来るから!約束する」


「ふうん?」


あたしは半信半疑で笛(?)を受け取った。


…つうか街中とかでこんなん吹いてたらおかしいと思われるじゃん…。


それよりこんな小さな笛で聞こえるのかな?


半信半疑だったが、とりあえずタロウがところ構わず現れないと約束してくれたので安心した。