タロウはあたしを見つけると、ブンブンと手を降って近付いてきた。
…だからそれがが恥ずかしいっんだっての…。
「お帰りハルカ!今日傘持ってきてないでしょ?」
「あぁ、うん…」
タロウは傘を二本持ってきていた。
自分の分とあたしの分。
良かった…相合い傘するつもりかと思った。
こんな女だらけのところで相合い傘なんてしたらまた恥ずかしい思いするし…。
「さぁ、送っていくよ。ん?こちら三人はハルカの友達?こんにちは!」
アイコとヒトミはと言うと、金魚みたいに口をパクパクしていた。
エミはあたしを見て
「なるほどね」
とでも言いたいような目付きでニヤニヤしている。
「君たちも傘持ってないんだ。ごめん!二本しか持って来てないから、僕たち二人で入るから、あと一本君達で使ってよ。」
エミは傘を持っていたがアイコとヒトミは持っていなかった。
ア&ヒ「一歩で充分です!!ありがとうございますっ!」
二人して普段使いもしない敬語になっていて思わず吹き出してしまった。
二人はしきりにお互いのヒジとヒジをつつきあっていた。笑
…つ〜か結局相合い傘かぁ…。
エミは小声で
「大丈夫?ちゃんと言える?」
と聞いてきた。