「ふふ…それにしても不思議な話ね。犬が王子様に変身して、お姫様を助けにいくなんて。まるでお伽話みたい」


おばあさんは優しく笑った。


「あっ!おばあさん!」


そんな話をしていると、眠っていたタロウが静かに目を開けた。


「まぁ!おじいさんを呼んでこなくちゃ…」


おばあさんは慌てて部屋を出て行った。