【朱里side】
言っちゃったよ...

佐藤先生は、女の子からすごい人気だし私なんてての届かない先生だと思っていた。
なんでそんなに人気なのか理由がわからないし最初は興味なかった
でも私は見てしまったんだ。優しい先生の一面を。
それは5月の中旬のころ。
私の帰り道の土手のところに子猫が捨てられていた。それから毎日餌をあげにいった
なんか、見捨てられなかったのだ。
ある日塾で子猫のところへ行くのが遅れてしまった。
土手へ行くと誰かがしゃがんでいた、私はゆっくりと歩み寄り相手の顔を確かめる。
この人...
「佐藤先生...?」
佐藤先生は目を丸くして私を見つめた。
そしてふふっと笑い
猫、可愛いですよね。と呟いた。
それから猫について少し話したりして先生の優しさに惚れて好きになってしまった。
佐藤先生の第一印象は手の届かない人だった。