夜は沢山の話をした。
高校時代の話とか。中でも朱里ちゃんは、県外出身だからか話がすごく新鮮だった。

みんなのことはまだ分からないことだらけで話していくうちに少しずつだけど知ったり、自分のことを話して知ってもらうことが嬉かった。

でも、この夜が終わってしまったらもうみんなバラバラになってしまう。
私はまた一人ぼっちに戻るんだろう。
それはしょうがないこと。
分かっていた。
だけどやっぱり、寂しかった。

「なんか、こんなに楽しいのにみんなでいれないんだね」

心だけで思っていたはずなのに、言葉に出してしまっていたみたいで。