いつも通りに通学路で百合と合流し、他愛のない会話を繰り広げながら学校へ歩みを進める

「ねぇねぇ。琴美って相澤くんと付き合ってんの?」

突拍子のない問に私は言葉を失う

あの一件から2ヶ月、確かに私達は親しくなった。端から見たら付き合ってる様に見えるのだろうか…


「そんなんじゃないよ。それよりさー…」

まぁ確かにイケメンだとは思うし助けてくれた件もあるけど、私と相澤が付き合うなんて、あるわけないじゃん

フツーに良いヤツだと思ってる


「はよっ、琴美。ノート写させてくれないか?今日数学指されるんだわ」

百合と話ながら学校に到着すると相澤がポリポリと頬をかきながら話しかけてきた

「しょーがないなー」

もぉ、自業自でしょ。

私はブツブツ言いながらバッグからノートを取り出し相澤に渡す


「さんきゅ。今度奢るよ!」




「琴美って素直じゃないよねー」

今の私達のやり取りを見てニヤニヤしながら百合が続ける

「相澤くんだって絶対琴美の事好きだよ!もうくっついちゃいなさいよあんた達」 

「だから違うってば、そりゃ確かに好きか嫌いかで言えば好きよ?でもそれは友達としてで、それは相澤だって同じよ。」

はいはい。わかったわかったと
適当に流されてしまった

もう、絶対わかってないでしょ。