玲side*
寝付いた美玲の髪をなでる。
美玲が熱を出して……本当に焦った。
もともと風邪なんかひかないから余計に。
最初こそは焦って我を失うほどだったけど、そのあとは何とか冷静にふるまった。
もちろん振る舞っているだけで内心焦りまくりだ。
先ほどとは違って、少し顔色もよくなっていてほっとする。
まぁ美玲のかわいくて素直な一面も見れたし。
それに今日は美玲は学校に行かなくて正解だったかもしれない。
学校であった出来事を思い出していると、家のチャイムが鳴った。
……あぁ、あいつらがお見舞いに来たんだなと思う。
美玲の頭をもう一度撫で、腰を上げた。