「あのさ…もしかして…「唯ー!」
助けてくれた人の声にかぶさる様にわたしを呼ぶ声がした。
ドドドドドド……ギュ!!
いきなりの背中からの衝撃に私は耐え切れなくなって前につんのめった。
今度は転ばなかったけどね!
「…いったー…。なんなのー、雛乃。」
「だって、知り合いがいたら声かけたくなるじゃない。さみしーんだもん!!」
「はいはい。」
この子は、桜井雛乃。中学からの親友!
うちの初恋を知っている唯一の存在かな。
てか、さみしいのは分かるけど、抱きつく癖はやめてほしいいなぁー。暑苦しいし。