今日から玲音と言う人が、私のボディガード??としてついてくれるらしい。
学校から帰る支度をしていると、幼馴染の咲良(サクラ)、光生(コウキ)、敦(アツシ)がやってきた。
「綾芽、帰ろー」
「うん、待って」
いつものように咲良が急かしに来る。
学校で私と口を聞いてくれるのはほぼこの3人だけだ。
「ねー、じゃんけんして負けた人荷物持ち!はいっじゃーんけーん…いた!」
「小学生みたいなこと言いだすなよサクラ…どーせ自分が負けて駄々こねるんだから」
「負けないし!てかコウキ今、本気で叩いたでしょ!?女の子相手にありえない!!アヤメ〜!」
「はいはい、よしよし。」
「は、本気出したらサクラの空っぽの頭とか余裕で飛ぶから。」
「はぁ〜???もー、コウキ最近暴力的〜サクラこわい〜」
「コウキ、サクラも一応女の子だから、暴力は…」
「えっ、一応とか!!あっくんまで酷い!!」
「え、あ!ごめ…」
「はぁ、マジ敦俺の癒しだわ」
「うわ、出た!ホモ〜きも〜」
「まぁ確かに地球上に敦と咲良しか居なかったら、余裕で敦選ぶから」
「うーわ!だめ!そーなったら、あっくん取り合いになっちゃう!」
「え?心配するのそっち?」
いつもの様にくだらない会話をしながら、校門を通り、坂を下ってゆく。