「深雪ちゃーん」
バス停で定期を取り出していたら、そう呼ばれた。
ちょっと離れた所から、パタパタと走って来るショートカットのほっぺが桃色の可愛い女の子に、私も笑って手を振る。
「おはよう。美緒ちゃん。早いね」
「うん。園芸部の水やり当番なの。深雪ちゃんは朝連?」
「そー。ウチはランニングとか走り込みとかだけだけど」
「うちのお兄ちゃんなんていつ寝てるのか分からないぐらい練習してるよ! 今日もとっくに朝連行ったし」
ムンクの叫びみたいにポーズをつけながら、美緒ちゃんが大げさに驚く。
そう動く度に、太一と同じ高校のセーラー服が揺れている。
高校に入ってブレザーの制服は可愛かったらか満足だけど、浜松の桜色のリボンのセーラー服は可愛いなってちょっと思う。
「美緒ちゃんは、太一の応援行くの? もう予選始まった?」
「始まってるよ! 今週の日曜日にもう試合! 沖縄は6月には始まってるんだって」
興奮気味で表情をくるくる変えながら離す当たり、美緒ちゃんも楽しみなんだろうな
「へー。私も応援行こうかな」
丁度バスが来たので乗り込みながらそう言うと、美緒ちゃんの顔が真っ青にあたふたしし出した。
「それがダメって! ウチの兄、緊張しいだから、身内も応援に来てほしくないって」
バス停で定期を取り出していたら、そう呼ばれた。
ちょっと離れた所から、パタパタと走って来るショートカットのほっぺが桃色の可愛い女の子に、私も笑って手を振る。
「おはよう。美緒ちゃん。早いね」
「うん。園芸部の水やり当番なの。深雪ちゃんは朝連?」
「そー。ウチはランニングとか走り込みとかだけだけど」
「うちのお兄ちゃんなんていつ寝てるのか分からないぐらい練習してるよ! 今日もとっくに朝連行ったし」
ムンクの叫びみたいにポーズをつけながら、美緒ちゃんが大げさに驚く。
そう動く度に、太一と同じ高校のセーラー服が揺れている。
高校に入ってブレザーの制服は可愛かったらか満足だけど、浜松の桜色のリボンのセーラー服は可愛いなってちょっと思う。
「美緒ちゃんは、太一の応援行くの? もう予選始まった?」
「始まってるよ! 今週の日曜日にもう試合! 沖縄は6月には始まってるんだって」
興奮気味で表情をくるくる変えながら離す当たり、美緒ちゃんも楽しみなんだろうな
「へー。私も応援行こうかな」
丁度バスが来たので乗り込みながらそう言うと、美緒ちゃんの顔が真っ青にあたふたしし出した。
「それがダメって! ウチの兄、緊張しいだから、身内も応援に来てほしくないって」