練習中だってそう。

部員の苦手な所をちゃんと分かってて、そこを指導したり重点的に練習したり。


普段、女の子に話しかけられて、へらへらしているくせに、急に格好良くなる。

今も、一年のデフェンスをくぐり向けて、ゴールまで走って行く。

――私は、奏のシュートのフォームが奇麗で好き。



綺麗で流れるように、美しく弧を描きながらボールを投げる。



ボールも縁に当たることなく、ゆっくりと落ちていく。



音も無く着地するその姿も、ガッツポーズする幼い笑顔も。


全部全部、好き。