「深雪、やっぱ運動神経いいじゃん。身体はちょっと固くなってたけど」
「う、うるさいな! 身体はもともと固かったわよ」
だから準備体操を念入りにしても、こんなバスケが出来ないぐらいの怪我をしちゃうんだから。
公園に来ていたホットドック屋さんでジュースとホットドックを買うと遅い昼食を食べた。
犬の散歩がちらほら増える中、奏は芝生でサッカーをする子ども達を見て、自分も混ざりたそうにうずうずしていた。
「奏、私ね」
仲良く三人でサッカーボールを取り合う子ども達が私たちの姿と重なる。
「男の子なら二人とずっと一緒に居られたのかなって思ってちゃう」
「あはは。じゃあ、俺は男と付き合うのか」
「何で?」
「多分、男でも深雪が好きだよ、俺」