わ――――………


体育館に響き渡る歓声。



中学最後のバスケの試合。


隣の男子のコートでは終了間際、奏が3ポイントを決めた。




「深雪(みゆき)!」


野球の試合が終わったそのままの泥だらけのユニフォームで駆けつけた太一は、最後ホームランを打った。





3年間共に練習した仲間と、勝ったり負けたりを繰り返してきたライバル校と決勝。




私も頑張りたくて、キャプテンとして皆と優勝したくて。



「危ないっ」


でもそれを遮られた。



私の腕を引っ張った相手チームの子と一緒に、私は床に叩きつけられたんだ。