学校が終わり、帰りの支度をしていた。




「涼ー！うち、彼氏と遊ぶから。先帰るわー！。」




そうなんです。朱理ちゃんには彼氏さんが居るんですよ！それも、同じクラスに…。



はぁ、いいなぁ…。私も恋したい〜…




「うぅ…は〜い！わかったよ〜！。」




私は支度の途中に、椅子に座ってうつ伏せになった。



「恋…かぁ…。」



うつ伏せになって、独り言を私は呟いてた。



「ねぇ…体調悪いの？大丈夫？。」



うつ伏せで一時停止してると、懐かしい感じの声が聞こえた。



「は、はいっ！大丈夫です！。」



私は、その人を見上げながら、焦って言った。



「なら、よかったけど紛らわしいよ。ははっ。」



その人は、呆れた顔で笑った。その笑顔を見た時、また変な感覚に襲われた。



「ほら…またよくわかんないの来た！。」



私の心の声が漏れてしまった。




「は？何言ってるの？笑えるんだけど。」



ちょっと、冷たかったけどまた、優しい笑顔を見せた。



「ご、ごめんなさいっ！じ、じゃあ私、帰るんでっ！。」



は、恥ずかしい…私は目線をずらして教室を飛び出した。