幼なじみの頼みごとを断れないなんて実に情けない…千晶は「雷おじさん」のお叱りを受けながらそんなことを考えていた。
すると、外の寒さで鼻の頭が赤くなりかけの「雷おじさん」がいきなり
「おい、聞いとるんか!!」
と怒鳴ってきた。
「あっ!はい、すません…」
明らかにうわの空だった千晶を見て、呆れたような顔をして「雷おじさん」は、「今後こんなことがあったらただじゃすまさんぞ!」と言い玄関の引き戸を開けて帰っていった。
「雷おじさん」が帰ったのを確認して、千晶は返してもらったボールを握り、
空夜音が居るグラウンドへ急いで走っていった。
―――――――
―――――
Every day
[日常]